私は幼稚園のころから、大学・大学院を卒業して大人になるまでABAでバレエを学びました。
バレエに対する思いはその時々で変化してきましたが、「こんなに最高な趣味はない」という思いだけはずっと変わっていません。
小さな頃は、もっと上手くなりたい!
もっとたくさんのテクニックを身につけていろんな作品を踊れるようになりたい!と思っていましたし、バレエの世界はそうした向上心に応えてくれる奥深いものでした。
年齢を重ねると、「学校でも家でもない」場所で、年齢や立場の違う人たちと毎週顔を合わせ、同じものを学び、ときに同じ作品を作ることに取り組むことがどれほど貴重な場で大きな学びを与えてくれるものなのかを知りました。
思春期の自分にとって、「学校でも家でもない」場所はとても貴重な居場所でしたし、異なる年齢や立場の人とコミュニケーション取りながら一つのものを作り上げる過程で多くのことを学びました。
大人になればなるほど、子供のころからそうした作品を作り上げる経験をしてきて良かったと思うことが多いです。世の中のほとんどの場所は、同じ年齢の人たちで集まるのではなく、いろんな年齢や立場の人が集まって社会を回しているので、バレエを通じて学んだコミュニケーション方法や努力する方法は、バレエ以外の場所でも役立っています。
また、小さいころから大人になるまでバレエをしていると、身体はどんどん変わっていきます。思春期を境に身体が変化すること、さらに年齢を重ねるとどこか痛い場所があったり、筋力や体力の低下を感じることもあります。
そうして日々変化する身体と向き合いながら、バレエを踊ることは、「身体をいたわり生きていく」ことを学ぶ経験でもありました。
これからも身体は変化し続け、人は必ず老いていきます。
それでも、そうした身体とどう向き合い生きていくのかを知ることも、バレエを通じて学んだことです。
身体は生きていく基盤ですから、身体と向き合う方法は、一生モノの知識です。何より、私にとって「生涯の趣味」に出会えたことが最高の宝です。
私自身は、プロになるわけでもなく、作品やダンサーについての知識が豊富な訳でもありません。運動神経も、音感も人並みだと思いますが、「楽しい!」と思うことを続けることで、人生を楽しむために欠かせない感性をバレエに育ててもらいました。
テクニックを身に着けること、綺麗な衣裳を着ること、だけがバレエではありません。目標に向かい努力すること、身体を整えること、他者とコミュニケーションを取ること……何より、多少苦しくても「楽しい!」と感じる瞬間を知り、自分にとっての楽しさと喜びを追求すること。
どれも「華やか」なだけではない人生を生きていくために必要なことで、私にとってバレエはそんな宝物をくれる存在です。
ABA卒業生 ゆう
幼稚園のときからあなたの成長を見させていただけたこと、たくさんの作品をいっしょに創り上げてきたこと嬉しく思います。
何事にも熱心に、しっかり自分の道を切り開いていく姿勢には驚かされることばかりでした。
これからも、助けてくださる周りの方々を大切に、自分の信じた道をあなたらしく進んでいってください。いつでもバレエアカデミーは待っていますよ。
集中したいとき、日々の苦労から離れてぱぁ~っと踊りに帰っていらっしゃい。
またいっしょに作品を創り上げましょう。
荒木良子
